熱中症対策にはヴァームウォーターが良いかも!
熱中症にご注意!
近年は地球温暖化の影響で、夏が急激に暑くなっていますね。
日本では100年間で年平均気温が0.85度上昇しているらしいです。
それに伴い65歳以上の高齢者を筆頭に、熱中症による死亡者も増加傾向にあります。
本当に今にも熱中症で倒れそうという方は、倒れる前に水分補給で
経口補水液でも、ポカリスエットでも何でも飲んで元気を取り戻すことが一番大切です。
しかし、余裕がある方は、パレオのスタイルを踏まえてヴァームウォーターを飲んだらいいかもということをお話したいと思います。
熱中症でスポーツドリンクを飲む理由は?
運動をしている人でスポーツドリンクを飲んでる人は多いと思います。
しかし、余程のアスリートを除いて飲む理由はあまりないんですよね。
1時間を超える強度の高い運動をする場合は、体外に排出される汗や、運動で使用される糖などを考えて
ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクを飲んでも問題ないです。
しかし、15~30分の運動や筋トレの場合はそうでもなく、水で済ますのが良いとされています。
話は少し変わりますが、
公益財団法人長寿科学振興財団の「水の一日に摂取量の基準とは」では、
我々は一日で約2400 mlもの水分を排出するそうです。内訳としては、
・尿量 : 1500 ml
・汗 : 500 ml
・呼気 : 300 ml
・便 : 100 ml
とされていて、尿が一番多く、次に汗が多いとされています。
夏の健康チェック"汗のはなし"-JCAでは、平均気温29度の夏に、体重65 kgの人が室内で活動すると、一日の汗の量は3リットルにもなるそうです。
最近の夏は30度を平気で越えてくるので、普段の6倍以上の汗をかいていることになります。
これを考慮すると、
・尿量 : 1500 ml
・汗 : 3000 ml
・呼気 : 300 ml
・便 : 100 ml
計 4900 ml
ということですね。汗をかくことで体の水分量が減り、血液の濃度が上がり危険な状態になってしまいます。
さらに汗は99%が水分で残りのほとんどがナトリウムといわれています。ナトリウムを0.5%だとすると、汗を3リットルかくと
3000×0.005=15
ということで15 gもの塩分が失われます。水だけを摂ってしまうと体液のバランスが崩れてしまいます。
これを防ぐためにも、普段以上に水分を摂るべきでありスポーツドリンクも有効だということが分かりますね。
具体的にはかいた汗の量と同程度の水分を摂るべきとされています。この場合だと普段よりも2500 ml も多く水を摂ることになりますが、
エアコンによる冷房の効果で汗の量も減ると考えられるので、ここまでは飲まなくてよいです。
ヴァームウォーターを勧める理由は?
次はヴァームウォーターを勧める理由をご紹介します。
ヴァームウォーターとは、スズメバチアミノ酸「V.A.A.M」を配合したスポーツドリンクで、体の浸透圧よりも低いハイポトニックタイプのドリンクです。
経口補水イオン飲料には2種類あり、
体液の浸透圧と同じ飲料の「アイソトニック飲料」
体液の浸透圧よりも低い「ハイポトニック飲料」
があります。
アクエリアスやポカリスエットなどはアイソトニックであり、原液だと浸透圧が体液に近いことで吸収が遅くなります。
よって原液で飲む場合には運動前に飲むのが正しいです。
逆に浸透圧が低いハイポトニック飲料は吸収が速く運動中に飲むのが向いています。
我々の体は2%の水分が失われるとめまいや吐き気などの症状が出て運動能力も低下します。
しかし、水分不足からくるのどの渇きは1~2%の水分が失われないと感じられません。
のどの渇きを覚えたときにはすぐにハイポトニック飲料を飲みましょう。
味はグレープフルーツとクリアアップルの2種類があります。自分はグレープフルーツのほうがさっぱりしてて好きですね。
V.A.A.Mとは、Vespa Amino Acid Mixtureの略であり、スズメバチの幼虫が口から吐き出し、成虫に与える栄養液のことです。
一日に80 km以上も飛び回るスズメバチの成虫が栄養源としていて、プロリン、グリシン、アラニンが豊富に含まれています。
人にも同様の効果が期待されていて、スタミナとエネルギーの維持に効果があるとされています。
また、脂肪燃焼促進効果も報告されており、クエン酸回路を始動させ脂肪を効率よく燃焼してくれるそうです。
次は成分について触れていきます。
エネルギーは0と書かれていますが、厳密には0ではなく100 ml中で4 kcalぐらいはあります。
しかし、100 mlあたりで5 kcal未満の場合はゼロカロリーを名乗っても良いという決まりがあるので、注意してください。
良いと思う点は人工甘味料に「ステビア」が使われている点ですね。
ステビアとは、南アメリカ原産のキク科ステビア属の多年草であり、この植物から作られる甘味料はショ糖の300倍あまいそうです。
この人工甘味料は血糖値の上昇が少なく、糖尿病の患者にも使われています。
運動と違い、暑さによる汗のみでは体内の糖は利用されません。
つまり汗をかいたからと言って、ポカリスエットやアクエリアスのような砂糖がたくさん入ったカロリーの高いスポーツドリンクを飲むと、ぶくぶく太っていきます。
そのため、熱中症対策としてはヴァームウォーターのような低カロリーのドリンクがおすすめといえるでしょう。
パレオでも砂糖の代替としてステビアが使われています。ステビアはパレオ的に見ても許容範囲だそうなので問題ないでしょう。
最後に自分が飲んだヴァームウォータを紹介しておきます。自分がおいしいと思ったグレープフルーツの方をおすすめします。
Iherbではヴァームが見つからなかったので、ステビアを置いときました。こちらから買っていただけるとありがたいです。